株式会社 梅の花
株式会社梅の花は創作懐石料理を気軽に味わえるお店として日本の伝統食材の湯葉や豆腐、旬の素材を組み合わせた新しい懐石料理を提供する「梅の花」を運営。1976年の創業以来「おもてなしの心を形にする」を信条にグループ全体で約300店舗(国内と海外タイ・バンコクに2店舗)を展開しています。
歴史と実績を築き、福岡県を代表する飲食業を営む同社の教育へのこだわり、映像配信システムを採用した背景、実感する成果を解説します。
社名 | 株式会社 梅の花 |
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ウェブサイト | https://www.umenohana.co.jp |
事業内容 | 「湯葉と豆腐の店 梅の花」・「かにしげ」・「食のつむぎ」 など飲食店経営、梅の花人気商品を扱うテイクアウト店舗の 運営、およびそれらに付帯する食品製造やギフト通販 |
設立 | 1990年 1月 |
作成していた動画コンテンツを活かしきり
人不足の時代に対応する教育体制を構築
目 的 |
動画配信教育の体制構築 本部・現場の時間短縮と効率化 教育機会の増加 |
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課 題 |
動画コンテンツ共有における非効率性 慢性的な人手不足、それに伴う教育機会と質の不足 |
効 果 |
本部・現場店舗の時間短縮 教育の量と質の向上 |
理念「人に感謝・物に感謝」、「梅の花5原則」が
底流にあるからこそ、おもてなしの心が形となる
事業内容について
弊社は「人に感謝、物に感謝」という理念のもと、食と文化の融合をテーマに湯葉と豆腐のお店「梅の花」の店舗展開を行っています。その他には「古市庵」の巻き寿司、いなり寿司などのテイクアウト店や「梅の花」の和惣菜・お弁当などの販売店も運営しています。
弊社の主力商品である絹ごし豆腐が2016年8月に第1回九州・沖縄地区豆腐品評会において、最優秀賞を受賞し、その全国大会である「ニッポン豆腐屋サミット」の絹ごし豆腐部門においても、金賞と農林水産省食料食料産業局長賞を受賞しました。弊社がこだわり抜く絹ごし豆腐が公に認められることはとても嬉しく、ありがたいことでした。
さらに、私達のサービスを世界に届けたい思いから、2020年5月にタイ・バンコクへ「梅の花」2号店を出店し、お陰様でご好評いただいております。
梅の花の教育
梅の花では、すべてのスタッフが入社後すぐに企業理念「人に感謝・物に感謝」と、梅の花5原則と呼ばれる「挨拶・表情・身嗜み・言葉遣い・態度」を学び・理解した上で、自身の仕事を覚えます。これらはいくら時代が変化しようと普遍的なものであり、私達が大切にする「おもてなしの心を形にする」ために必要不可欠な学びと考えています。
その他の教育については、OJTや研修に力を入れるのはもちろんのこと、本人の自主性・チャレンジ精神を重視するキャリア開発支援制度も充実させています。
動画は作成していたものの、効率的な配信方法が不明
慢性的な人不足により、教育の量と質が下がる問題を抱える
ノービル導入前の教育課題
ノービル導入の前から、紙のマニュアルと別に指導用の動画を作成していました。しかし、その共有方法が問題で、動画データを入れたUSBメモリを全店舗分用意→配るという効率の悪い方法を採用しており本部・店舗の双方でやりとりに時間と手間がかかっていました。これでは、その動画が本当に視聴されているのか?もわかりませんし、管理方法も店舗によって整理されておらず、PCの入れ替えがあるともう一度USBで共有する等、大変でした。しかし、クラウド上のフォルダに保存する事は、セキュリティや社内環境が不完全で対応できないため、より効率的な動画の共有方法を模索していました。
もうひとつの課題が、慢性的な人手不足による教育時間の減少と、質の低下です。特に、現場店舗における新人スタッフの教育に難儀しており、現場は忙しく、人手も足りないために、教育が疎かになります。そうなると、店舗のクオリティに影響しますし、フォローができない分、離職率も上がってしまいます。人手不足が顕著な店舗で、どうしても教育ができないという店舗には、採用した新人スタッフに本社まで来てもらいOJTのフォローを行うこともありました。
このような人的資源に関する課題がある状況で、どのポジションのスタッフも懐石料理の知識だけでなく、こだわりの器や日本の伝統文化、接客マナーや作法、言葉遣いなど、覚えることが多岐にわたります。少しでも現場スタッフの負担を減らしたい一心でしたから、配信システムを検討することは自然な流れでした。
「使いやすいシステムであること」これが何より大切
コストメリットやサポートの質も高いためノービルを選びました
「使いやすいシステムであること」これが何より大切。コストメリットやサポートの質も高いためノービルを選びました
ノービルを選んだ理由
ノービルを選んだ理由は3つです。
まず、梅の花で働くスタッフは10代から60代以上まで幅広い年齢の方が働くため「インターネット」や「システム」と聞くと、抵抗を感じるスタッフも少なくありません。そのためには、誰もが簡単に教材へアクセスできる、直感的でわかりやすい操作画面であることが必須でした。特に、普段立って仕事をするスタッフばかりですから、少しでも使いづらいシステムですと利用率が高まらないことが明白であり、この点は、最重要視していました。
ノービルは、初めて見た時から見栄えも、操作のしやすさも申し分なく、快適に利用できると判断できました。
コストメリットとサポートの質
料金面においては、他社と比較した際、ユーザーIDとデータ転送量が無制限・定額制であるシステムはノービルだけであり、決め手の大きなポイントになりました。
最後に、導入の過程でサポートの質がイメージできたことです。検討段階から、導入までを親身にフォローしてもらい、ここなら導入後のフォローアップも期待できると感じていました。実際、導入後のサポートにも、とても満足しています。
本部、現場店舗ともに教育時間の短縮と教育効果を実感
ノービルを起点に、動画学習を一層「当たり前」の文化にします
本部、現場店舗ともに教育時間の短縮と教育効果を実感。ノービルを起点に、動画学習を一層「当たり前」の文化にします
ノービル導入後の成果
本部教育担当者の時間短縮を実感しています。教材の作成から各店舗への配信(共有)まで時間が多数かかっていましたので、それらが効率化されたことにより、今後の教育方針・企画を練る時間や、研修、社員面談の時間に使えるようになりました。
次に教育効果の側面ですが、店舗において、視聴がスムーズにできるため使いやすく、動画学習が捗っていると好評です。動画学習が現場の時間短縮、教育効果を引き上げていることがわかります。
先日、ある新入社員との教育面談で「ノービルの中にあるこの動画マニュアルを参考にしてくださいね。」と伝えたところ、後日、その社員が接客を担当したお客様より「スタッフの接客が素晴らしかった」とお褒めの言葉をいただきました。まさにノービルを導入して良かったと実感したシーンのひとつです。
今後、ノービルを使って目指す教育
動画学習を「当たり前」とする流れを加速し、文化とするため、配信コンテンツを増やしていくことはもちろんのこと、テストを作成し、アウトプットする機会を増やすことで学習定着と促進を一層進めます。効果測定にも力を入れたく、各動画の視聴率や数を分析し、何を現場が求めているのかを把握して、効果的な教材を作成していきます。