株式会社 サンクゼール
サンクゼールは長野県を本社とし、「St.Cousair」「久世福商店」の食の専門店を展開する食品製造小売企業(食品SPA)。同社で販売するジャムやワインの製造から、ワイン用ブドウの生産に至るまでを自社で手掛けており、近年では「久世福商店」がメディアに多数取り上げられています。
この記事では、同社が各店舗の個性を活かしながら、教育の仕組み化にチャレンジする背景や、ノービル導入後の効果を解説します。
社名 | 株式会社 サンクゼール |
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ウェブサイト | https://www.stcousair.co.jp/ |
事業内容 | ジャム・ワイン、その他食品の製造販売、ワイナリー、レス トラン、売店等の直営及びフランチャイズ展開 展開ブランド:St.Cousair(サンクゼール)久世福商店 |
設立 | 1982年6月1日 |
教育の仕組み化による教育効果に加え
スタッフのモチベーションも底上げする
目 的 |
教育機会の増加 店舗間、業態間におけるクオリティや理解度の是正 教育の仕組み化 |
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課 題 |
教育の時間が十分に取れない 教育クオリティのばらつき 直営とFC店舗のサービス品質や経営方針の理解の差 |
効 果 |
多様なコンテンツ配信による教育機会の増加と教育効 教育の仕組み化による、教育の質・量の向上 |
各店舗・個人といった「個」を大切にしながら「全社的な基準を遵守する」バランスをとった教育方針とする
事業内容について
弊社は、長野県飯綱町に本社を構え、ジャム・ワイン、その他食品の製造販売を行っています。
「St.Cousair(サンクゼール)」や「久世福商店」などの専門店を全国に約150店舗展開。「サンクゼール」は「カントリーコンフォート」をコンセプトに自社製造のワインやグロッサリーなどを扱うメーカーズブランドです。飯綱町の本店には、デリカテッセン、レストラン、ワイナリー、チャペルも併設。ワイナリーツアー等の体験型イベントも開催しています。もう一方の「久世福商店」は「ザ・ジャパニーズ・グルメストア」をコンセプトに、全国各地のうまいものを集めて販売。多くのメディアに取り上げていただいています。
サンクゼールのスタッフ教育
人材教育において重視していることとして、各店舗・人の個性を大切にしながらも、全社で守るべきクオリティを遵守することを大切にしています。各店舗・個人という「個」と「全社的な基準の遵守」のバランスをとった教育方針を掲げています。
また、教育を通して心構えや接客技術を伝えるだけでなく、スタッフ自身のモチベーションアップができるよう尽力しています。それはスタッフのモチベーションが顧客満足に直結していると考えるからです。
加えて「私たちだからこそできる」サービス提供ができるよう、「経営理念」「創業ストーリ―」など、会社やブランドポリシーを学ぶ機会を大切にすることで「想い」の部分までサンクゼール「らしさ」が表現できるようにしています。
教育の時間が十分にとれず、店舗や業態間のクオリティにも差が生じていたため、映像配信教育を検討していた
ノービル導入前の教育課題
スタッフ教育においてはいくつかの課題を抱えていました。
まずは稼働の問題として①「教育の時間が十分に取れない」という点。現場教育の質においては②「紙のマニュアルでは伝わりにくい内容がある」ことや③「教えるスタッフにより、教育内容が変わる」こともありました。また、運営形態別でみると④「直営店舗とFC店舗でサービスのクオリティや会社・ブランドに対する理解度に差がある」こともあり、総じて⑤「教育の仕組み化」が急務であると感じていました。
これら問題を解決する手段の一つとして、映像配信を生かした教育を検討していました。
店舗ビジネスに特化した「機能や特徴」の魅力に加え、実際に使っている企業の「声」を聞き、成功していることが決め手に
ノービルを選んだ理由
「店舗ビジネスの映像配信教育に特化」している点でノービルに共感しました。情報収集をしていた中で、各社さん色々な機能をアピールされますが、その機能が店舗を運営する会社に向くのかどうか?という点で、確実な説明と、付随する機能があると判断できたのがノービルでした。
活用している会社が成功していた
また、ノービルを活用している会社さんが映像配信教育において成功し、成果をあげていることもポイントになりました。
実際に、ノービルを活用しているある会社さんの話を直接聞く機会があり、そこで教育に与えているインパクトを実感することができました。このことは、弊社の意思決定に大きな影響を与えています。
機能面もニーズに応えてくれ、魅力に
あとは機能面となります。完全ブラウザ対応で、コンプライアンスも遵守しながら個人のスマホでも閲覧ができること。視聴者が使いやすいデザインのシステムであり、学習を促進してくれること。また、テスト作成の機能もあるので、スタッフ自身のアウトプットから習得度を測りながらスキルアップにつなげられることにも大きな魅力を感じました。
配信システムによる「教育の仕組み化」が、教育効果を高めるだけでなく、スタッフの安心感やモチベーションの向上に役立つ
ノービル導入後の成果
創業者メッセージや、全国の店長の接客スタイル、お客様へのお声がけの仕方、ラッピングの手順など、様々な教育コンテンツを動画で配信することで教育効果を高めることができています。
これらは、店舗内の教育シーンで使用する他、新人スタッフが、自宅で簡単にスマホ上でアクセスできるため、復習に役立てることができ、効率的な業務の習得にもつながっていると実感します。スタッフ本人にとっても、一回の研修や教育で覚えきれなかったことが、自宅でもう一度学習できる環境があるということが、安心感につながっているようです。この点は、離職の防止やモチベーションの向上にも寄与していると考えます。
ノービルにより、これまで直接聞かなければ学習できなかったことや、一回きりだった教育も、何度も弊社の基準で繰り返し、教育することが可能になりました。
これら「教育の仕組み化」によって、教育に多くの時間を割けないという問題点も日毎に解消されてきています。
今後、ノービルを使って目指す教育
今後は「OJTチェックリスト」機能を活用していきます。教育の手順をチェックリストに落とし込むことで、教育手順や内容の均一化を目指します。
更に、弊社には何千という種類の商品があるため、それらの商品知識を習得するための動画や、店内オペレーション等の「動画でこそ伝わりやすい教材」を拡充します。スタッフのモチベーションアップにも繋がるよう、今後もコンテンツの充実を積極的に図ります。現在は、店舗スタッフの教育向けに使用していますが、範囲を他部門に広げ、店舗の枠を超えた会社全体の教育・発信ツールとしても活用していく予定です。